買取価格設定の話です。

とあるゲーム屋さんを例にとってみます。
ドラゴンクエストⅨ(定価5980円)を発売当初5000円で買取告知していました。
これは人気作であるため回転が見込め買取力の誇示も含めてこの価格になりました。

最初の数日で10本買取入荷し、販売価格5480円で4本売れましたが
周辺店の販売価格が4500円のため売れ行きが思ったほど良くなく、
販売価格を思い切って4480円に下げることにしました。

#現在在庫6本 総在庫額(買取額) 30000円

このまま全て売れても赤字ですし、他店も同じような販売価格のため在庫が残る可能性もあります。
ではどうするか。ここで「ナンピン」を使います。

具体的には買取価格を2000円に下げます。
下げることで二つの効果が見込めます。

・不良在庫の積み増しを防止
・ナンピン効果(平均買取価格の押し下げ)の発生

在庫があるなかでさらに買い進む意味は一点当たりの平均買取価格を下げることにあります。2000円で4本買い取った場合、平均買取価格は5000円→3800円へと劇的に下がります。
3980円であれば周辺店に対しても価格優位性が保てるため全て捌けさせる事が可能です。

今後も売れ行きが見込める商材に対して
・初期買取価格を上げてもリスクが少なくなる
・ギャンブル路線から安定利益路線への変更がスムーズ
・周辺店の価格を把握している
・他店から客を奪いたい
等の事例であればうまく活用することでメリットが生まれます。参考になれば幸いです。

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