脳は目に入る全てのものを処理しているわけではありません。
例えば人ごみの中で友人を探す場合を考えてみます。
目はすべての風景をとらえていますが脳は人物の背格好を主として判断処理していて、路上のゴミや背景の看板は目には入っていますが脳で捨てられています。
このように脳の処理量は限られているため、目には映っているが脳には見えていないといった現象が発生します。
店舗でもよく売れていた商品群が徐々に売り上げが下がってくるということはよくあります。このとき値下げをして売り上げを回復させるのか、企画を打って売り上げを回復させるのか等いろいろな手はありますが大掛かりな手を打つ前に右のものを左に、左のものを右に入れ替えてみましょう。

具体的には

ABC
DEF



EDA
FBC

のような形に並び替えてみましょう。たったこれだけですが脳には十分な刺激となります。Aのみを毎日買っているお客さんを例にすると、来店時Aを探すためにE→D→Aと視線を動かして捜索しないとAを見つけられません。こうすることで同ジャンルのEとDもお客さんの脳に「見える」ようになります。その結果、毎日隣にあっても結局そのお客さんには売れなかったBを買っていってくれるかもしれません。

たったこれだけで全盛期から半減した該当ジャンルの売り上げが八割近くまで回復した例もあります。ローコスト、科学的、ノーリスクです。すぐはじめてみましょう。

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