まとめるまとめると言いながらもなかなかまとめずに書き殴っているだけのblogですが
リサイクルショップ最前線で考えていること、感じていることを書いています。

「知識で武装しすぎると肌感覚が鈍くなる」というのは最近読んだお坊さんの教えですが、僕もどうやら肌感覚が鈍っていたようです。

現場ではパラダイムシフトが起きています。
地域一番店戦略は崩壊しました。正しくは崩壊しつつあります。
経過を以下に述べます。

まず最も商品があり、妥当な価格で、ある程度信頼できるお店がすべての人の近くにできてしまいました。
ヤフーオークションです。
これ以上の店舗は存在しないため、ここが地域一番店となります。
手間は掛かりますが商品を妥当な価格で売買ができます。

今後は二番店として生きていく方策を考えていくべきです。
以降はその戦略と「新」地域一番店戦略について述べます。


リサイクルショップの売上額は買取額に大きく左右されます。
また、買取量を左右するのが地域での買取認知力です。

・買取認知力を上げるために一品買取額の地域一番を維持し、まず商品量を確保。
・商品量を蓄えることで他店と差別化を図り。
・差別化を踏み台にして地域一番の高値で販売することができるようになる。
・商品量の多さや販売価格の高さから買取客に継続して現在も一品買取価格が地域一番であると誤認させ、さらに買取量を増やす
・こうすることで販売量・利益率ナンバーワンの地域一番店となる。

というのが以前までの勝ちパターン(旧地域一番店戦略)でした。
つまり、地域一番一品買取額を上げ、商品量を蓄えさえすれば勝ちが確定していたのです。

これは物価変動が無かったりインフレ時は非常に有効に働きました。
失われた十年と呼ばれる時代にブルーオーシャンであったことも相まって
ハードオフ、お宝系等高価買取リサイクルが大きく伸びた要因でもあります。

で、現在のようなデフレ下では商売のやり方自体が大きく変わってきています。

例えば現在商品が入荷してきたとして、その価値を100とすると
店頭で三ヶ月置いてあると価値は50に減ります。
リサイクル業ではこれくらい猛烈にデフレとなりつつあります。

ババ抜きを想定して貰うと判りやすいかもしれません。
右から左へいかに早く捌くかというのが課題となりつつあります。

繰り返しますが旧地域一番店戦略の売上向上サイクルは以下のようなものでした。
・一品買取額を増やすことで在庫を積み増すことで

・一品販売単価を上げ、総売上を上げることができました。

新地域一番店戦略の売上向上サイクルは以下の通りとなります。
・一品販売単価を安くすることで来客数を増やす
・販売数量を増やすことで売上を減らさない
・高額商材はすぐ現金化、資産減少させない。
・立ち読み・無料ゲームなど格安で長時間滞在できる店への変化。
・商品はすぐに売れていくため店頭鮮度が既存店より高い
・以上を複合化させることで来店を習慣化させ、買取の第一次持ち込みを促す。

いきなり新戦略に店舗を変革させると総資産の大幅な減少を招くので
現在「販売数が落ち込み、買取持ち込み数が減らない」商材から始めると良いかと思います。

習慣化は本当に大事です。お客さんは「高く売りたいならヤフオク、手軽に処理したいなら近隣のリサイクル店。買取価格はヤフオク見て決めてるからどこの店も同じ。」と気付いてしまっています。
デフレ下では高く買い取れません。では、何によってストアロイヤリティーを保つべきでしょうか?
個人的には習慣化が決め手になると考えています。

イマイチまとまりませんが、今日は力尽きたのでここまで。

コメント